このブログは新都市生活研究所のメルマガ「タワーマンションから始まる新サービス創世記」からコンテンツを再利用したものです。今回は、初めて試みた「美・健康・ウェルネスフェア」についてご紹介します。これまで弊社では個別企業によるスポット的なイベントを中心に展開してきましたが、今回は「複数企業が連携した総合フェア形式」へと進化させました。
なぜフェア形式に挑戦したのか?その背景には、
①住民にとってより豊かで多角的な体験価値の提供
②関連性のあるコンテンツを一堂に集めることで生まれる相乗効果
③より多様な層の住民参加を促す「イベント感」の創出
という目的がありました。
個別ブースの魅力をさらに高め、マンション全体の活性化につなげる新たな試みとして取り組んだこの取り組みと、そこから見えてきた可能性についてお伝えします。
事例紹介:美・健康・ウェルネスフェア(DEUX TOURS)
2025年4月20日、DEUX TOURSを会場に、当社初の試みとなる「美・健康・ウェルネスフェア」を開催しました。最新マッサージ機の無料体験会、脂肪撃退プログラム無料診断、オリジナルスムージー作りなど4つの多彩なコンテンツを同時に展開する総合フェアとして企画しました。
各ブースでは、単なる商品紹介ではなく体験機会を重視。株式会社ドリームファクトリー様のブースでは、午前中からチラシを見て訪れる方や、お菓子がもらえる重さ当てゲームをきっかけに立ち寄る方も見られました。「商業施設より近づいても嫌がられない、ハードルの低さ」という特性は、タワーマンションならではの強みとして確認できました。
X-Factor様のオリジナルスムージー作りでは、豊洲市場直送の旬の野菜とフルーツを使用した本格的な体験が提供されました。特に子どもたちの関心を引き、ミキサーの回る様子を楽しく見つめる姿が印象的でした。初めてのイベントにもかかわらず、手応えのある売上を記録したとのことで、今後の可能性を感じさせました。
1: イベントの特徴
・形式:4つの異なるウェルネス体験を集約した初のフェア形式
・場所:DEUX TOURS 1F・2Fロビー、パーティーラウンジ
・内容:マッサージ機体験、脂肪撃退プログラム診断、オリジナルスムージー作りなど
・特色:実体験を重視したブース設計
2: 各ブースの成果と反応
・株式会社ドリームファクトリー様:「商業施設より接客しやすい環境」と評価。お菓子がもらえる重さ当てゲームが立ち寄りのきっかけに
・X-Factor様:豊洲市場直送の食材による本格スムージー体験が好評。子どもたちの興味を引くビジュアル効果も成功
・enbody様:予約4名に飛び込み10数名と対応数に課題も、予想以上の関心を確認
3: 参加者の声
「普段触れる機会のない最新健康器具が体験できて良かった」
「豊洲市場直送の素材で作るスムージーは子供と一緒に楽しめて、家でもやってみたいと思いました」
「同じマンションの住民同士で健康について話せる機会が持てて良かった」
初めてのフェア形式から見えた可能性と課題
今回初めて試みたフェア形式については、各コンテンツの個別価値は高く評価される一方で、総合的な体験設計においていくつかの重要な気づきがありました。
<成功要因>
1.タワーマンションならではの接点価値
商業施設と比較して住民の心理的ハードルが低く、より自然なコミュニケーションが可能であることが確認できました。特に株式会社ドリームファクトリー様からは「商業施設より近づいても嫌がられない」との評価をいただきました。
2.体験型コンテンツの有効性
実際に体験できる機会の提供は、いずれのブースでも高い関心を集めました。特に子どもを引きつける要素(重さ当てゲームやミキサーの動きなど)が親子での参加を促す効果を確認できました。
3.個々のコンテンツの質の高さ
各ブースは個別に見ると、質の高いコンテンツを提供できていました。特にX-Factor様の豊洲市場直送食材を使ったスムージー作りは、タワーマンション内での販売可能性を示しました。
<見えてきた課題と次回への改善点>
1.全体の一体感とストーリー性の強化
各ブースの個別価値は高かったものの、「美・健康・ウェルネス」という全体テーマを貫くストーリー性や回遊導線が不足していました。次回は全体の世界観設計をより重視し、各ブース間の連携を強化する必要があります。
2.出展企業様へのサポート体制の充実
各ブースが出展目的を最大限に達成できるよう、弊社のサポート体制をさらに強化します。特に複数フロアに展開する場合は、スタッフ配置や誘導などのサポートを充実させていきます。
3.付加価値サービスの提案
英語や中国語対応可能なスタッフの同席など、多言語対応サービスの提供も出展企業様にとって価値ある選択肢となります。国際色豊かなタワーマンションでは、多言語対応により潜在顧客層を大きく広げられる可能性があります。
次回「自由研究EXPO」への展望
今回の経験を踏まえ、7月から8月にかけて開催予定の「遊んで学ぶ!自由研究EXPO」では、以下の点に特に注力します。
1.全体テーマと各コンテンツの一貫性強化
「自由研究」というテーマを軸に、各ブースがどのように子どもたちの学びに貢献するか、ストーリー性を持たせた全体設計を行います。
2.スタンプラリー等の回遊促進策
複数ブースを訪れることでより深い体験が得られるインセンティブ設計を導入し、フェア全体での体験価値を高めます。
3.年齢別・興味別の明確なゾーニング
低学年・高学年など対象年齢や、理科系・工作系などテーマ別の配置を工夫し、親子が効率的に回遊できる空間設計を目指します。
4.事前の見どころ案内強化
公式LINEやサイネージを活用し、各ブースの魅力をより具体的に事前案内することで、参加意欲を高めます。
今回のフェアで得た学びを活かし、タワーマンションという特別な場だからこそ実現できる総合的な体験価値の創出に挑戦します。複数のコンテンツが相互に補完し合い、より深い体験と記憶に残るイベントとなるよう準備を進めてまいります。
夏の特別イベント自由研究EXPOのご案内
7月から8月にかけて、都内・武蔵小杉エリアのタワーマンションにて「遊んで学ぶ!自由研究EXPO」を開催します。夏休みの自由研究に悩む子どもたちと保護者の皆様に、多彩な学びの機会を提供します。科学実験、プログラミング体験、自然観察、アート制作など、子どもたちの好奇心を刺激する様々なプログラムをご用意。教育関連企業の皆様による本格的な指導で、夏休みの宿題も楽しく取り組めます。
今回のウェルネスフェアの経験を活かし、テーマ性と各ブース間の連携を強化した総合的な体験設計で、より多くの家族にご参加いただける内容を目指します。
タワーマンション居住者という富裕層に効果的にアプローチする新たな方法を、ぜひ一緒に行いませんか?




