“シアタールームを活用した住民参加型の映画鑑賞会 – 共用施設が生み出す新たな感動体験とビジネスチャンス”

このブログは新都市生活研究所のメルマガ「タワーマンションから始まる新サービス創世記」からコンテンツを再利用したものです。第9回目は、タワーマンションの共用施設を活用した新しい取り組み、「シアタールームを活用した住民参加型の映画鑑賞会」についてご紹介します。普段何気なく過ごしているワークラウンジが、特別な映画館に変わる驚きの体験。そして、その体験がもたらす住民同士の絆づくりや、マンションの価値向上について考えてみたいと思います。

事例紹介:サイレントシアター上映会「トップガン マーヴェリック」(グローバルフロントタワー)

2023年1月29日、グローバルフロントタワー2Fにある開かれた共用ラウンジ、グローバルラウンジにて、イベント開催当時、ちょうど話題となっていた「トップガン マーヴェリック」の上映会を開催しました。

この企画は、代官山にスタジオをお持ちの「シアターギルド」様の協力ありきで進みました。弊社が2022年に行った展望デッキでのルーフトップバーイベントの発信をご覧になり、
https://note.com/shintoshiken/n/nc06b38140182
屋上で映画鑑賞会ができないか?と誘われたことがきっかけでした。
シアターギルドのワイヤレスヘッドホンの技術は他にないものでしたので、まずは元々プロジェクターとスクリーンが用意されている空間でやってみよう、ということで本企画が生まれました。

定員として用意した30名の枠は、すぐに予約で埋まるほど大盛況でした。

1:イベントの特徴
場所:グローバルフロントタワー 2Fグローバルラウンジ
内容:映画「トップガン マーヴェリック」の上映
特別設備:シアターギルド様提供の30式ワイヤレスヘッドフォン

2:ハイライト
・共用ラウンジの映画館化:普段何気なく利用している空間が、特別な映画館に変身

・ワイヤレスヘッドフォンの活用:音漏れを防ぎつつ、各自が好みの音量で楽しめる環境を実現

・プロジェクターの有効活用:長年使用されることのなかったプロジェクターを有効活用、居住者同士での大画面鑑賞会を実現

3:参加者の声

「このような映画祭は面白かった、もっとやってほしい」
「普段何気ない空間が映画館になる体験は幸せだった」
「グローバルラウンジのプロジェクターが初めて活かされているのを見ました」

シアタールームを活用した映画鑑賞会の意義と効果

・共用施設の有効活用
普段あまり使用されていない設備や空間に新たな価値を見出し、活用することができました。

・コミュニティ形成の促進
同じ映画を一緒に観ることで、住民同士の共通の話題が生まれ、コミュニティの絆が深まりました。

・マンションの付加価値向上
希少性の高いイベントの開催が、居住満足度の向上につながりました。実際のアンケート結果でも、共用部の活用という観点で高評価をいただきました。

・新しい体験の提供
ワイヤレスヘッドフォンの使用により、開放的な共用ラウンジでの大音量の映画鑑賞が可能となり、新しい映画鑑賞体験を提供できました。

共用施設 活用

イベント開催における課題と解決策

このイベントを成功させるまでには、いくつかの課題がありました。

1.プロジェクターの不具合
長年使用されていなかったプロジェクターは、設置がずれて映像が上向きになっていたり、ノイズが走るなど、そのままでは使用できない状態でした。

2.機器の使用方法
使用実績がないため当初、管理会社ですら接続先がわからないという状況でした。

3.音響の問題
開放的な共用ラウンジでは、勉強やお仕事をされる方もいらっしゃいます。大音量の映画鑑賞は通常不可能でした。

これらの課題に対し、以下のような解決策を講じました。

1.プロジェクターの事前調整
テストを実施。弊社にて再度調整を行い、既存プロジェクターを活かすことができました。

2.ワイヤレスヘッドフォンの導入
シアターギルド様のご協力により、ワイヤレスヘッドフォンを使用することで、音漏れの問題を解決。各参加者が好みの音量で楽しめるようにしました。

今後の展望

開かれた共用施設が映画館になるという特別な体験ですが、残念ながらコンテンツの調達費(今回であれば、トップガンマーヴェリックの上映にかかる費用)、工数がかかることから2回目の実施には至れておりません。
しかしながら、共用部での上映会という企画は、管理組合や企業様からの企画要請に答えられるため、腹案としていつももっています。
一度開催実績があるのでコスト感なども既にわかっていることが、強みです。
収益が十分に上回れば、の条件付きではありますが昨年イベントの成功を踏まえ、今後は以下のような展開も考えています。

1.テーマ別上映会の企画
ジャンル別や監督特集など、テーマを設けた上映会を企画し、より深い映画体験提供が可能です。

2.関連イベントの併催
映画上映前後に、その作品に関連したトークセッションや、テーマに沿ったワークショップなどを開催し、より豊かな体験提供が可能です。

3.他のコンテンツとの組み合わせ
よりゆったりとした空間にするために、アルコールなどとの組み合わせも可能です。一方で、版権が高くなるというデメリットもあります。

ビジネスチャンスとしての可能性

コンテンツやプロダクトをお持ちでない企業様にとっては映画という吸引力があるコンテンツは可能性があります。冠スポンサードと映画の組み合わせは、人を2時間、同じ空間に拘束できるという魅力があります。

・高所得者層へのダイレクトアプローチ
平均年収1,500万円以上の富裕層に直接アプローチできる貴重な機会

・映画後の感想会などの開催
同じ映画を見て感想を言い合う仲になるチャンスもあります。

最後に:共用施設を活用した新しい体験の創出

タワーマンションの共用施設を活用した新しいイベントやサービスの可能性はアイデア次第で無限大です!一緒に楽しみながら、探ってみませんか?

◆ エンターテイメント関連企業の皆様
最新の音響・映像機器を使った体験型イベントの開催など、新しいプロモーションの場としてご活用いただけます。

◆ コンテンツプロバイダーの皆様
映画や音楽、アートなど、様々なコンテンツを新しい形で提供する機会として活用できます。

当社の企画力と、貴社の専門性を掛け合わせることで、通常のイベントスペースでは実現できない、深い顧客体験を創出できます。
さらに、イベントを通じて得られる生の声は、新サービスの開発や既存サービスの改善に活かせる貴重なマーケティングデータとなります。
ぜひ、この機会に新しいビジネスの可能性を一緒に探ってみませんか?斬新なイベントアイデアや、ユニークな活用法のご提案も大歓迎です。
私たちと共に、タワーマンションという特別な舞台で、新たな体験価値を創造し、ビジネスの新境地を切り開きましょう。

池崎 健一郎

池崎 健一郎

「日本のマンションに、もっとワクワクを」をヴィジョンとした株式会社新都市生活研究所を2021年に創業、同代表取締役。

関連記事一覧

TOP