“使いどころがなかった展望デッキで、居住者全員で贅沢な時間 – ルーフトップパーティー企画の魅力”

このブログは新都市生活研究所のメルマガ「タワーマンションから始まる新サービス創世記」からコンテンツを再利用したものです。第10回目は、2022年に大好評で終えた「ブリリアマーレ 東南アジアルーフトップバー」企画をさらにパワーアップさせ、本年6月1日、2日に開催した「ブリリアマーレ ルーフトップパーティー」についての企画詳細や実際の成果などをお伝えいたします。
タワーマンションの約半分程度設置されている「展望デッキ」は眺めが良いものの実は非常に使いづらく、居住者となると入居時の1回しか入らず、あることも忘れている/知らないというような施設です。
タワーマンション共用部の有効活用が新都市生活研究所の活動テーマのひとつであり、眺望の良い屋上スペースを大胆に使った事例は、居住者から大好評でした。

事例紹介:「ROOFTOP PARTY」(ブリリアマーレ有明)

“ROOFTOP PARTY”は、有明1丁目というレインボーブリッジ・東京タワー・スカイツリー・お台場が一望できる展望デッキを持つ、ブリリアマーレ有明の魅力を最大限に引き出した一大イベントです。
通常、屋上に展望デッキを持つマンションは使用細則で以下の縛りが設定されています。
・大きな音を立ててはならない
・走ってはいけない
・光を出してはいけない
・飲食NG、アルコールなどもってのほか
これらのルールは、展望デッキ直下、最上階居住者に迷惑をかけない、いわば管理を容易にするためのルールですが、この縛りがあるために、展望デッキという施設はどこのマンションでもいつも誰もいない、入ることがない、行き方も忘れてしまう、そういった施設になりがちです。

共用部の有活と居住者間コミュニティ形成、そして居住価値の向上は、弊社の大事な事業ミッションですから、ルーフトップパーティー企画を管理組合に丁寧にご説明したうえで、ご理解をいただくところから始めています。
このマンションは実際にスピーカーを出して音を出す検証を2022年に行い、屋上で大きな音を出しても下には響かないということを証明してから実施に至っています。

夏のイベントかつタワーマンションで最大の魅力を引き立たせるのは、やはり音楽と光と飲料のコラボレーションです。
元々代表の池崎はNHK出身のため照明にはある程度知見があり、ルーフトップの防風用ガラスの真下にLEDテープライトを入れれば導光板のようになり、お手軽に非日常空間を演出することが可能とわかっていました。

3月に2Days特別企画して提案した本計画は、4月に「お台場から同日花火が上がる」という情報が出て、更に素晴らしいものとなりました。

1:イベントの特徴
場所:ブリリアマーレ有明 屋上 展望デッキ
内容:DJプレイとアルコールの提供、照明を入れた特別感の演出
提供社:株式会社松屋様(松屋銀座)
シャンパン提供:champagne infinite 8

2:ハイライト
・屋上へ通じる階段をLEDとフィルターでデコレーションすることにより、屋上へ上がるワクワク感を演出

・屋上DJブースを作り、大音量でかけることにより、子どもたち大人たちが自然に踊りだす空間を作成

・同日開催だった花火の吸引力もあり、のべ600人以上が特別感を味わう

3:参加者の声

「エレベーターで張り出されたときからこの企画を楽しみにしていました!」
「特別感が出ていた、本当に楽しい空間だった。娘(2)が実はパリピだったことに気づいた」
「屋上で花火を見ながらシャンパンで乾杯できる瞬間は最高でした!!」
「ブリリアマーレ有明最高!このマンションに住んでいることを誇りに思える素敵な体験でした」

ルーフトップパーティーの意義と効果

・コミュニティ形成
マンションの屋上で、住民同士が一緒に飲んで踊って楽しむという一体感を演出しました。

・マンションの居住価値の向上
居住価値(≒資産価値)は、居住者の「ここに住んで良かった、誇らしい」というプライドと、周辺住民の「あのマンションは凄い、住んでみたい」という憧れから産まれます。この1年に一度の特別な体験の提供が、居住満足度と資産価値の向上につながりました。

・季節感の演出
初夏の夜風を感じながらの屋外パーティーは、季節を存分に楽しめる機会となりました。

・使用細則を超えることに成功
使用細則は管理組合を縛るものではなく、突破できるという弊社にとっても管理組合にとっても成功体験を産みました。

・スポンサー社への貢献
とてつもない集客力により、スポンサー社が掲げられた「メール会員登録と公式LINEの紐づけを200人産み出す」というKPIを達成できました

イベント開催における課題と解決策

このイベントを成功させるまでには、いくつかの課題がありました。

1.屋上「シャンパンで乾杯」をどうするか
2022年はコロナ禍だったため、マンションの椅子とテーブルを借りることで解決できましたが、2024年はテーブルを借りることができず、また2年前よりも確実に混むことが容易に予想できたため、弊社で7式のスタンディングテーブルを用意いたしました。結果、シャンパンがポンポンと空きました。

2.設営実施撤去が1日のみ
6/2は雨が予想されたため、この大規模イベントの設営と実施、そして撤去を6/1のみで行うこととなりました。これは屋外で行うイベントの明確なリスクでもあります。

3.音響の問題
DJプレイの実施は、どこまで音量を上げられるかのチャレンジでした。
実験を積み重ねたうえで、想像の5倍くらい音量を上げても大丈夫という確証を得て実施しました。

今後の展望

チャレンジ要素は多いものの、同様なイベントを2度実施できたことにより、組織内に知見が溜まってまいりました。写真も取れたため、2025年は初夏〜夏にかけて同様のイベントを希望されたタワーマンションで順次開催していこうと考えています。

また、このようなトップラインのイベントは弊社のプレゼンスを確実に上げることにもなりました。今回の知見は、講演活動や営業活動などでもフル活用していくことになります。

ビジネスチャンスとしての可能性

冠スポンサードを行うことにより、御社のPRやサービスの体験ブース設置などを組み合わせることが可能です!

・高所得者層へにダイレクトアプローチすることができます
平均年収1,500万円以上の富裕層やその子弟に直接アプローチできる貴重な機会となります

・「◯◯したらドリンクの提供」などで会員を増やしていくチャンス
弊社のビジネスモデルは居住者に周知しているため、なぜこの冠スポンサーなの?という齟齬が起きにくい構造となっています

最後に:共用施設を活用した新しい体験の創出

タワーマンションの屋上を活用した新しいイベントやサービスの可能性はアイデア次第で無限大です!一緒に楽しみながら、探ってみませんか?
当社の企画力と、貴社のサービス体験やご紹介を掛け合わせることで、タワーマンション居住者に、マンションをともに盛り上げるパートナーとしてご紹介が可能です。
さらに、イベントを通じて得られる生の声は、新サービスの開発や既存サービスの改善に活かせる貴重なマーケティングデータとなります。
ぜひ、この機会に新しいビジネスの可能性を一緒に探ってみませんか?斬新なイベントアイデアや、ユニークな活用法のご提案も大歓迎です。
私たちと共に、タワーマンションという特別な舞台で、新たな体験価値を創造し、ビジネスの新境地を切り開きましょう。

池崎 健一郎

池崎 健一郎

「日本のマンションに、もっとワクワクを」をヴィジョンとした株式会社新都市生活研究所を2021年に創業、同代表取締役。

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