タワマン新サービス創世記

“アートがつなぐコミュニティ – タワーマンションを舞台にした文化創造”

タワマンでアートイベント開催

このブログは新都市生活研究所のメルマガ「タワーマンションから始まる新サービス創世記」からコンテンツを再利用したものです。第二回目は、タワーマンションという特別な空間で実現した、アートを通じたコミュニティ形成と文化創造の取り組みについてお伝えします。マンションという居住空間で、アートを通じた新しい価値創造のチャレンジ事例です。

タワマン アートイベントの様子

■BEACON 現代美術館(ビーコンタワーレジデンス)

2022年8月27日、東京湾岸エリアのタワーマンション、ビーコンタワーレジデンスで【BEACON 現代美術館】と題したアートプロジェクトを開催しました。このマンションは 分譲時に「生活の遊び場」をコンセプトとして、ファッション・音楽・デザイン・アートの4つがテーマとされていましたが、入居以来、アート関連のイベントは一度も行われたことがなかったと居住者からお聞きしました。
今回、新都市生活研究所のイベントで入居以来はじめてコンセプトに沿ったイベントを行うことが出来ました

1:イベントの特徴:
出展:新都市生活研究所 協力:木村ワックス様
場所:ビーコンタワーレジデンス 1Fアートラウンジ
内容:現代アート展示、アーティストトークイベント、アクリルペイント体験ワークショップ

2: 主なコンテンツ
・現代アート展示(8/20〜9/3)
ロビー(アートラウンジ)の壁面を活用し、約1,200人の居住者ほぼ全員が日常的にアートに触れる機会を創出

・アーティストトークセッション
出展アーティストによる作品解説と交流会

・アクリルペイント体験ワークショップ(木村ワックス氏指導、参加無料)
「思いのまま」をテーマに、自由な発想で作品制作。

3: ハイライト
・アートの日常化
440戸のロビーがギャラリーとなり、芸術が日常生活に溶け込む空間を創出

・コミュニティ形成への貢献
アーティストと住民、そして住民同士の新たな交流の機会を提供

・文化的価値の創造
住空間にアートを取り入れることで、生活の質と文化的価値が向上。また入居時コンセプトに忠実なイベントを初開催!

■夏のアートワークショップ!自分より大きな絵を描いてみよう!(BAYZ  TOWER&GARDEN)

「BAYZ TOWER&GARDEN」内には国内最大級のキッズルームがあります。この壁には長さ約20mの大黒板がありますが、この黒板の下側をキャンパスとして、子ども向けの大規模アートイベントを開催しました。

1: イベントの特徴
出展:株式会社NOMAL、JAPAN AX PROJECT、アーティスト小田佑二氏
場所:BAYZ TOWER&GARDEN キッズガーデン
内容:幅20mの大型キャンバスを使用した子ども向けアートワークショップ
現代アート・絵画の通販サイト「WASABI」のご紹介

2: 主なコンテンツ
・大型キャンバスでの絵画制作
子どもたちが自由に「花」をテーマに絵を描く

・作品のフレーミングと持ち帰り
描いた絵の一部を切り取り、額縁に入れて記念品として持ち帰り

3: ハイライト
・大規模な参加
1日2回開催で、合計約60名の子どもたちが参加(ほぼ満員)

・創造性の育成
普段できない大きなスケールでの絵画制作を通じて、子どもたちの創造性を刺激

・家族の絆の強化
親子で一緒に楽しめるイベントとして、家族の絆を深める機会を提供

タワマンでのアートイベントの様子

参加者の声

・「家ではできない大きなキャンバスでのお絵かき、とても楽しそうでした。」
・「子供の教育にもなり、大人も見て楽しめる、大変良いイベントでした」
・「巨大なキャンバスに自由に描く事も楽しい上に、気に入った場所をフレーミング出来るのが素晴らしい」

今後の展望

アートイベントは華やかで集客が望めるイベントではありますが、一方の課題として「マネタイズの難しさ」が挙げられます。率直に2023年からは同種のイベントを大規模で実施できておらず、忸怩たる思いもありますが、スポンサードやマネタイズ策を新しく見つけることで再起動していきたいと考えています。
イベントをとおしてわかったことは、アートはコミュニケーションを産むこと。そして人をその場に居させるパワーが有ることです。再起動には、マネタイズ策が先ではありますがこれからの展開、イベントアイデアとしては以下のものがあります。

1. 定期的なアートイベントの開催
季節や文化行事に合わせたテーマ性のあるアートイベントを定期的に開催

2. 多世代交流の促進
コミュニケーションを産むアートプログラムを開発して、マンション内の子どもから高齢者まで、幅広い年齢層が参加できるイベントを開催

3. アートを通じた環境意識の向上
エコアートや再生素材を使用したワークショップなど、環境に配慮したプログラムの導入

最後に

マンションという居住空間で、アートを通じた新しい価値創造のチャレンジ事例に興味をお持ちいただけましたでしょうか?
アート関連企業の皆様、不動産デベロッパーの皆様、新しい文化創造の場を求めるアーティストの皆様。尖ったイベントのスポンサードをされたい企業様。ぜひ一緒に新しい可能性を探っていきましょう。

池崎 健一郎

池崎 健一郎

「日本のマンションに、もっとワクワクを」をヴィジョンとした株式会社新都市生活研究所を2021年に創業、同代表取締役。

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