旅行の移動時間というのは、単なる「手段」ではなく非日常へとスイッチを切り替えるための大切な旅のプロローグです。特に飛行機での移動時間は非日常的で最高にワクワクする特別なひととき。旅好きの私が最も重きを置いているポイントのひとつでもあります。 今回は、数あるビジネスクラスの中でも「ファーストクラス超え」とまで噂される、カタール航空の『Qスイート(Qsuite)』の搭乗記をお届けします。

扉を閉めればプライベート空間。計算し尽くされた「Qスイート」の個室型ビジネスクラスシート

カタール航空のQスイートのシートタイプは、シングルスイート、ツインスイート、ダブルスイート、4人掛けの4タイプです。

いずれもスライド式ドアがついており、扉を閉めると個室空間になる仕様となっています。近年扉付きのシートタイプは増えてきましたが、世界で初めて扉付き完全個室型ビジネスクラスシートを導入したのはこのカタール航空だそうです。

1 カタール航空のQスイートのシート(クラスバ)

 

さらにダブルスイートは真ん中の仕切りをおろしてフルフラット状態にすることでダブルベッドのように使うことができます。この快適さには驚きでした。

2カタール航空のQスイートのシートのブランケット(クラスバ)
ブランケットの肌触りも最高…!

圧倒的なプライベート感やシートの質感やデザインの美しさはもちろん、細かな収納部なども文句なしに使いやすい、まさに計算しつくされた空間でした。

圧倒的クオリティ!空の上の中東レストラン

今までにかなりの数の機内食を食べてきましたが、中でも圧倒的に美味しいと感じたのがカタール航空でした。

最初に運ばれてくるアペタイザーセットはフムスやババガヌーシュといった中東定番のペーストにピタパンなど、一気に異国気分を高めてくれます。

3カタール航空のQスイートのシートの食事(クラスバ)
中東感溢れる洗練されたテーブルセットも素敵です。
4カタール航空のQスイートのシートの食事2(クラスバ)
お料理の見た目も美しいです。

こちらは別路線でのお食事の一部です。海老のテルミドールが美味でした。

5カタール航空のQスイートのシートの食事3(クラスバ)

6 カタール航空のQスイートのシートの食事(ハンバーガー)クラスバ
小腹が空いてオーダーしたハンバーガーもボリューム満点で背徳の美味しさ。

 

上質なアメニティと、充実の機内サービス

カタール航空の大好きなポイントのひとつが、一部の路線で提供されるアメニティ。大人気ブランドとのコラボが評判で、直近で私が搭乗した際はいずれもDiptyqueのものでした。

7カタール航空のQスイートのシートのポーチ(クラスバ)

路線により、ボックスタイプやポーチタイプなどがありますが、他社に比べるとかなり頻繁にデザインも変更されているイメージです。また、二人で搭乗した際は色違いのものをいただけました。どのポーチもとても可愛く、使用性もよいので日常で使えるのも嬉しいです。

8カタール航空のQスイートのシートのアメニティ(クラスバ)

中身は靴下やアイマスクの他、リップクリーム、ボディローション、ミニフレグランスなど、Diptyqueの定番商品が入っています。

また、機体によっては機内にミニバーが設置されており、ちょっと小腹がすいたときに自由にいただけるスナックなどもあります。

9カタール航空のQスイートのシートのスナック(クラスバ)

CAからの声掛けは頻繁ではありませんが、静かなプライベート空間ならではの付かず離れずの絶妙な距離感が私にとってはとても心地よかったです。

離着陸時のお楽しみ!圧倒的スケールの「ラウンジ」

ドーハのハマド国際空港を利用の場合、離着陸時に使用できる「アル・ムルジャン ビジネスクラスラウンジ」。こちらは広大なスケール感、水盤アートをはじめとする宮殿のような美しい空間、ダイニングでの本格的な食事やシャワールームでのリフレッシュなど、どこをとっても豪華なハイクラスラウンジです。

10カタール航空のQスイートのシートのラウンジ(クラスバ)

時間帯によって置かれているものは変わりますが、深夜でもビュッフェ形式&オーダー形式のハイブリッドで美味しい食事がいただけます。

11 カタール航空のQスイートのシートのビジネスラウンジの食事(クラスバ)

12カタール航空のQスイートのシートのビジネスラウンジのパン(クラスバ)
美味しそうなパンたち…。

13カタール航空のQスイートのシートのラウンジの菓子(クラスバ)

ちなみに、空港着陸後に広い滑走路エリアを移動する際のバスも驚きのラグジュアリー仕様です。これはちょっと面白いですよね。

14カタール航空のQスイートのシートのバス移動(クラスバ)

搭乗前後、空の上でのおもてなし、そのすべてがハイクオリティな贅沢体験である「Qスイート」。絶賛されている理由に納得の内容でした。いつもなら感じるはずの長時間のフライトによる疲労感は全くなく、むしろ「もう少しこの空間に留まっていたい!」という名残惜しさすら感じるほどです。たしかに「移動手段」としてのコストは高く、正直戸惑いもありましたが、単に目的地へ向かうための手段ではなく空の上の非日常体験として「Qスイート」を選択したことに後悔は全くありませんでした。またいつかこんな素敵な空の旅ができるよう、今日も頑張ろうと思える、そんな体験になりました。