「日本酒の新しい楽しみ方を知りたい」「日本酒のことをもっと知りたい」、そんな人にオススメのアイデアやヒントを探る日本酒コラム。 銘柄の知識よりも、暮らしに驚きを添える『発見と新体験』を大切に、日本酒の楽しみ方を探っていきましょう。 6月のテーマは「夏に美味しい日本酒」 いよいよ夏の雰囲気が強くなり、冷たいお酒が恋しい時期になってきました。 夏といえばビールやスパークリングワイン、ハイボールなどがサラッと飲めて好き!という人も多いのではないでしょうか。「日本酒って夏場には向いてないんじゃない?」と言われることもよくあります。 本当にそうなのでしょうか?答えはNo!実はまったくそんなことはありません! 夏に美味しく楽しめるような仕上がりになっている日本酒もたくさんあります。 今回は夏に美味しい日本酒の特徴を、どうして美味しく感じられるのかという視点も交えながら簡単にご紹介していきたいと思います。

夏に美味しい日本酒とは?

夏に美味しい日本酒には大きく3つのパターンがあります。

1.炭酸ガスが含まれていて爽やかに飲める日本酒(スパークリング含む)

夏のベタつく湿気の中では、口の中を物理的にリフレッシュしてくれ、気持ち的にも清涼感をもたらしてくれる「シュワッとしたガス感」が非常に心地よく感じられます。

ガス感の強さには、ほのかに刺激を感じる微発泡のものから、瓶内二次発酵をさせたいわゆるスパークリングのようなものまで様々な種類がありますので、選ぶ楽しさもあります。

2.低アルコールで軽く飲める日本酒

日本酒といえば平均的なアルコール度数が15%と、醸造酒の中では抜きん出て高いのが特徴でしたが、近年ワインと同等の12〜14%、それ以下の9〜11%など、全体的に度数の低い日本酒が一つのトレンドになっています。

日本酒は度数が高いから苦手、というワインやビールを好む方でも違和感なく楽しめます。低アルコール日本酒ならではの軽快な飲み口と、優しくジューシーな甘みや酸味が、夏場にぴったりです。

3.ロックやソーダなどで割っても美味しい日本酒

あえてしっかりと凝縮感や度数のある日本酒に氷やソーダを入れることで、軽やかに楽しむスタイルです。

氷が溶けたり、炭酸水が入ったりすることでアルコールの角が取れて口当たりが柔らかくなる一方、甘みが引いて酸味がキリッと引き立ち、より爽快でドライな味わいへと変化していく様子が楽しめます。

こうした日本酒を楽しむ際、お気に入りの酒器で気分を上げていただくのも良いと思いますが、あえて提案させていただくなら、「細長く、薄めの、ガラス製酒器」が個人的にはオススメです!

オススメしたい日本酒3選

夏に美味しい日本酒には大きく3つのパターンがあるとお伝えしましたので、それぞれから1本ずつおすすめの銘柄をピックアップしてみました。

ぜひご参考になさってください!

1:八海山 Sparkling 白麹(新潟県)

新潟の銘酒としてご存知の方も多い「八海山」が造るスパークリング日本酒。

レモンなどの柑橘類に含まれる「クエン酸」を生み出す白麹を利用し、シュワッとした炭酸の刺激と爽快な酸味が味わえます。泡立ちもきめ細かく、フルートグラスに注いで乾杯用の一杯目としてもオススメしたい一本です。

2:風の森 ALPHA1 夏の夜空(奈良県)

フレッシュなしぼりたての生酒を個性として打ち出し、全国にもファンの多い「風の森」から、夏限定の一本を。

伝統技法の「菩提酛」を用い、低アルコールでありながら味わいの充実感を担保し、瑞々しく軽やかな仕上がりになっています。

ほのかなガス感と優しい甘さもあり、ゆるゆるお酒単体で楽しむのもオススメです。

3:農口尚彦研究所 夏の生酒 (石川県)

「日本酒の神様」とも呼ばれる農口尚彦氏の酒蔵がリリースする夏酒。

能登杜氏らしいどっしりと骨太な力強さと、洗練されたキレを持つパワフルな一本です。度数も17%と高めなので、そのままゆっくり飲むのも良いですが、大きめのロックアイスを入れ、味わいをよりシャープにしながら飲むのもオススメです。

今年の夏は、ぜひ日本酒もお酒選びの選択肢に加えていただき、BBQやホームパーティー、夜の一人時間など、気分に合わせて色々と楽しんでみてください!